無人機プレデター&リーパー

北朝鮮の監視にも無人機

 米空軍は、対テロ戦争への対応だけでなく、北朝鮮を対象とした核実験の監視や弾道ミサイル防衛にも無人機を投入する。米空軍は2010年3月、グアムのアンダーセン基地に4機の大型無人偵察機RQ-4「グローバルホーク」を常駐させる計画を明らかにした。
 米空軍はこれまで、韓国に有人のU2型高々度偵察機を配備し、北朝鮮領内の偵察任務に当たらせてきたが、その機能を無人機に代替させる。グローバルホークは非武装の偵察機で、約1万8000メートルの高々度を飛行、30時間以上の連続飛行ができ、航続距離は約1万6000キロ。全長14.5メートル、翼長40メートルと無人機としてはかなり大型で、ジェットエンジンを装備する。
 赤外線カメラのほか、悪天候でも使用できる合成開口レーダーを装備し、地上の物体を約30センチ程度の大きさまで識別できる。カメラやレーダーの解像度が高いため、国境の外から北朝鮮領内を偵察することも可能。イラクやアフガニスタンでも高々度偵察に使われている。高性能な分、1機8100万ドルと価格は旧式の戦闘機並みだ。

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