無人機プレデター&リーパー

MQ-1「プレデター」

 米空軍が運用する無人機のうち、攻撃能力を持つタイプの主力がMQ-1プレデターだ。全長8.23メートルと機体サイズはセスナ機並みだが、全幅14.84メートルと主翼が極めて長く、長距離飛行に向いた形状をしている。
 ピストンエンジンで機体尾部のプロペラを駆動させ、最高速度は時速約220キロ程度しか出ないが、飛行音は小さく、敵地に音もなく忍び込むことができる。航続距離は約730キロあり、高性能レーダーや赤外線カメラでターゲットの情報を収集する。もともとは非武装の偵察機として開発され、1995年からイラク、ボスニア、アフガニスタンなどで偵察任務に使用された。
 2001年に実用化された武装タイプは、ヘルファイア・ミサイル2発を搭載することが可能。2009年段階で、米空軍はおよそ120機のプレデターを保有し、アフガニスタンとイラク方面で少なくとも6個飛行隊を展開している。1個飛行隊で12~24機を運用し、24時間体制で戦闘偵察任務に就いている。

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