無人機プレデター&リーパー

操縦、攻撃指令は米国内から

 アフガニスタンやパキスタンで対テロ戦に投入されている無人機は、離着陸時こそ現地の飛行場でコントロールされるものの、それ以外は米本土の基地から通信衛星を介して遠隔操作される。オペレーターは実際の戦場に身を置くことなく、地球の裏側から無人機を操縦し、ミサイル発射や爆弾投下の指示を出す。
 前線部隊の指揮官も無人機からの映像や情報をモニターし、攻撃の判断に加わることもあるが、ボタンを押すのは、米本土の基地に座っているオペレーターの役目。彼らはシフトに合わせて出勤し、勤務時間が終わると自宅に帰るという「通勤型」戦闘員として戦争に参加している。当初、オペレーターは戦闘機のパイロットなどから引き抜かれてきたが、それだけでは足らず、現在は実戦どころか飛行経験すらないオペレーターが無人機の操作を担当することも増えている。
 ただ、米空軍は無人機を「無人航空システム」と呼んでおり、無人機はシステムであって航空機ではないとの姿勢を示している。

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