無人機プレデター&リーパー

攻撃が急増、CIA関与

 米軍の無人機による攻撃は、2008年の夏以降、急速に拡大している。「ロングウォー・ジャーナル(LWJ)」によると、無人機攻撃は04年から07年までの4年間で累計10件に過ぎなかったが、08年は36件、09年は53件と急増した。パキスタン領内での攻撃も多く、米中央情報局(CIA)が関与しているとみられている。
 09年8月には、パキスタンのタリバン勢力である「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の当時の指導者バイトゥッラー・メフスード容疑者が、無人機の攻撃で死亡した。同容疑者の行動は無人機が長時間にわたり監視、部族地域の南ワジリスタン地区にある義父の家でくつろいでいたところへミサイルを撃ち込み、容疑者本人と妻を死亡させた。テロ組織側はこの報復として、同年12月に無人機の運用拠点となっていたアフガニスタン東部ホスト州の米軍前線基地内で自爆テロを起こし、CIA職員ら8人を死亡させた。
 これに対し、米軍は10年1月に13件もの無人機攻撃を実施したほか、2月には北ワジリスタン地区でタリバン組織の拠点などに18発のミサイルを撃ち込む大規模な無人機作戦を決行し、31人が死亡したとされる。米政府内では無人機攻撃がアフガニスタン問題の解決に向けた「唯一の選択肢」だとする意見も強いが、報復の連鎖が戦争の泥沼化を助長するとの懸念も高まっている。

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