特集　米アカデミー賞

解説「マイレージ、マイライフ」

「マイレージ、マイライフ」の一場面（Paramount提供）

　「サンキュー・スモーキング」「ＪＵＮＯ／ジュノ」で映画界に新風をもたらした名手ジェイソン・ライトマン監督の新作。

　「バックパックに入らない荷物はいっさい背負わない」としがらみを嫌う敏腕リストラ宣告人（ジョージ・クルーニー）が、人とのつながりの大切さに目覚めていく。リストラやネット社会、シングルライフ、依存症などをキーワードに、複雑な現代社会の一断面が、監督ならではの軽妙な語り口で描かれている。

　ノミネートは、作品賞、監督賞、主演男優賞（ジョージ・クルーニー）、助演女優賞（ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック）、脚色賞。助演女優賞がダブルノミネートなため、５部門で６ノミネートとなっている。残念ながら受賞には至らなかった。

　日本では３月２０日封切り。