特集 米アカデミー賞

作品解説「プレシャス」

 ニューヨークの貧困地区に生きる太った16歳の黒人少女の姿を描く「プレシャス」(リー・ダニエルズ 監督)は6部門でノミネートされた。タイトル名にもなっている少女プレシャス役を、新人のガボリー・シディベが熱演している。

 プレシャスはニューヨーク・ハーレムの貧困家庭に生まれ、父親による虐待にも苦しむ。現実逃避で、ファッション誌の表紙を飾る夢を持つが、現実は厳しい。だが、フリースクールで出会ったレイン先生(ポーラ・パットン)との触れ合いを通じ、人生の希望を見出していく。

 歌手マライア・キャリー、ミュージシャンのレニー・クラヴィッツといった大物の出演でも話題となった。

 アカデミー賞には、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞(プレシャスの母親役を演じたモニーク)、脚色賞、編集賞の計6部門でノミネートされ、助演女優賞と脚色賞を獲得した。

 日本では2010年ゴールデンウィーク公開予定。

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