特集 米アカデミー賞

作品解説「ハート・ロッカー」

 イラク戦の前線に送り込まれた米軍爆発物処理班を描く。

 舞台はイラク・バクダッド郊外。死と隣り合わせの危険な任務に従事する米軍爆弾物処理班の兵士らが過酷な現実に直面し、苦悩する姿がドキュメンタリータッチで描かれている。処理班技術兵の死亡率は一般軍人に比べ5倍高いという。映画の冒頭に表示される「ウォー・イズ・ア・ドラッグ(戦争は麻薬みたいに中毒になる)」との言葉が印象的だ。

 日本では3月6日に封切られた。

 2月に、共同制作者ニコラス・シャルティエ氏がアカデミー会員に電子メールを送り、同作品への投票を呼び掛けたり、ライバルの「アバター」への不支持を要請したりした事実が発覚。アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーは規約に違反したとして、シャルティエ氏に対し、授賞式当日の出席停止処分を科した。

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