特集 話題騒然ファーストレディー

野心家のファーストレディー

 ヒラリー・クリントンさんほど人々の好き嫌いが分かれる政治家も珍しい。自信に満ちた語り口やさっそうとした身のこなしにファンが多い一方、「バラク・オバマ、恥を知れ!」といった感情むき出しの攻撃的な舌鋒(ぜっぽう)や強い上昇志向は「ヒラリー嫌い」を生んだ。

 1947年シカゴ生まれ。エール大法科大学院を出て弁護士になり、学生時代からの恋人ビル・クリントン氏と結婚。93年夫の大統領就任に伴い、ファーストレディーになった。控えめが美徳とされる大統領夫人としては異例ながら、政治に積極的に関与。実現すれば歴史的偉業となる国民皆保険に取り組んだが、議会や業界の猛反発に遭い挫折した。

 不屈の精神に燃え、2008年の米大統領選で「初の女性大統領」に挑んだ。支持を広げたが、「チェンジ」を呼び掛けたオバマ氏に民主党候補指名争いで敗れ、撤退した。その後、大統領に就任したオバマ氏に手腕を買われ、国務長官に就任した。

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