特集 話題騒然ファーストレディー

オバマ大統領の「切り札」

 ミシェルはわたしの切り札(クローザー)だ―。2008年11月の米大統領選に向けた活動期間中、バラク・オバマ氏は妻をこう評した。浪費癖などを有権者に嫌われ、夫の足を引っ張っる夫人もいる中、ミシェル夫人は抜群の知性や光るファッションセンスで支持を集め、オバマ氏の勝利に一役買った。

 ミシェル夫人は1964年、シカゴの労働者階級の家庭に生まれた。名門プリンストン大学、そしてハーバード大学法科大学院を卒業。法律事務所の弁護士となり、オバマ氏と知り合った。夫人の半生は「アメリカン・ドリーム」そのものだ。社会派のオバマ氏と気脈が通じただけあって、その後、高給を約束された法律事務所を辞め、公共奉仕活動に身を投じた。

 選挙戦では、オバマ氏の両親は父親がケニア人、母親が白人だったため「顔の黒い白人」との批判もあったが、黒人家庭出身のミシェル夫人の存在が黒人票固めに貢献した。180センチの長身をいかし、「GAP」などカジュアル衣料も個性的に着こなすファッションセンスの良さも話題を呼んでいる。

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