特集 話題騒然ファーストレディー

プレーボーイ夫に三くだり半

 イタリアで2009年7月に開かれた主要首脳会議(サミット)のファーストレディーの集まりに、本来ならホスト役を務めるはずのベルルスコーニ伊首相(当時72)夫人、ベロニカさんの姿はなかった。首相の度重なる女性問題に業(ごう)を煮やした夫人は離婚を決意し、参加をボイコットしたのだ。

 ラテン系の血が騒ぐのか。首相は18歳モデルに言い寄ったり、売春婦とのお遊び疑惑が取りざたされたりと、女性スキャンダルが絶えない。イタリア紙によると、激怒した夫人は「わたしの結婚生活は終わった。未成年者と遊んでいるような人にはもう耐えられない」とぶちまけ、離婚調整に入った。首相はメディア王として知られ、名門サッカーチーム「ACミラン」を保有する大富豪なだけに、慰謝料が莫大な額になるのは間違いない。

 ただ、根っからのプレーボーイの首相はへこたれていないようだ。サミットの夫人イベントに代役として呼んだのは、モデル出身のマーラ・カルファーニャ雇用機会均等相。首相がかつて、自分が独身なら結婚したい、と言い寄ったことがある若手の美人政治家だった。
 首相とベロニカ夫人の離婚調停は10年5月までに決着。メディア報道によると、夫人は毎月30万ユーロ(約3500万円)の生活費を受け取るとともに、現在暮らすミラノ郊外の邸宅の使用が認められた。

新着

会員限定

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ