築地発「新鮮!魚の情報」

サンマ、早くも100円で特売=北海道の水揚げが回復

 不漁が続いていたサンマの水揚げが北海道で急増し、全国の消費地で取引価格が値下がりしている。首都圏のスーパーなどでは、1匹100円前後での特売をいち早く実施する店も現れた。ここ数年は品薄で高値続きだった秋の味覚が、今年は安く食べられそうだ。

 今年のサンマ漁は7月上旬の解禁直後から不振が続いていたが、8月下旬に入り北海道沖で漁獲が回復。主産地の根室港では、水揚げ量が秋本番のピーク時に匹敵する1日当たり1300トン超を2回も記録した。同港は8月合計の水揚げ量も前年を4割近く上回った。

 豊富な水揚げを受け、東京・築地市場(中央区)では入荷が増えた8月30日以降に卸値が急落。主力の130グラム型が1キロ当たり400円前後と、不漁だった前年のほぼ半値で、漁獲が少なかった8月中旬以前の3分の1近くにまで下げている。

 首都圏のスーパーなどでも8月30日以降、店頭価格を8月中旬ごろのほぼ半値となる1匹当たり150円前後に値下げしている。一部の店舗では「1匹100円の特売も実施している」と首都圏の中堅スーパー。不漁が続いた2015年以降、ほとんどの量販店で特売ができなかったため、この時期の安売りは数年ぶりだという。

 今季のサンマ漁は当初、不漁が続くと考えられていた。予想外に水揚げが上向いたことについて、漁業情報サービスセンターでは「昨年よりもサンマの来遊ペースが速くなっているため」とみている。北海道の漁業関係者も「魚群が日本に近づいてきているようだ」と今後も好調な水揚げが続くことに期待を寄せている。(2018年9月1日配信)

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