F14は制空戦闘機として極めて優秀だったものの、高価格が災いして海外セールスは振るわなかった。唯一、性能にほれ込んでF14を買ったのが、オイルマネーを好きに使えたイラン王国のパーレビ国王だった。イラン王国は1974年に80機のF14をフェニックス・ミサイルとともに導入することを決め、76年から引き渡しが始まったが、79年にイラン革命が発生。以後、F14はイラン・イスラム共和国空軍の主力戦闘機としてイラン・イラク戦争を戦った。米海軍からは全機退役した現在も、イランでは30機程度のF14が現役だとされている。
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