軍用機ミュージアム

Ｆ１４　艦隊防空戦闘機

原子力空母セオドア・ルーズベルトのカタパルトから射出された直後のＦ１４Ｄ。このカタパルトは、航空機をおよそ時速２７０㎞で弾き出す能力を持つが、それだけでは十分な飛行速度に達しない。写真のＦ１４も機体がデッキの端から海面方向に少し落ち込んでいる。パイロットはここからフルスロットルで機体を上昇させなければならない＝２００３年２月２６日、地中海【ＡＦＰ＝時事】

　ベトナム戦争で米海軍の主力艦載戦闘機となったＦ４の代替として、１９７３年に実働配備が始まったのがＦ１４「トムキャット」だ。敵の航空攻撃から空母機動部隊を守る艦隊防空戦闘専用に開発され、大型の機体に大出力エンジン２基を搭載、高い加速性能、上昇能力を持つ。また、コンピューター制御の可変翼を備え、あらゆる高度と速度で軽快な運動性と安定した飛行を実現した。可変翼の角度によってイメージの変わる機体のフォルムはどれも魅力的で、航空ファンの人気は高い。映画「トップガン」では主演のトム・クルーズが搭乗した。