米空軍はF4に代わる主力制空戦闘機としてF15を採用したが、機体価格の高さから必要な機数を調達できない可能性があった。そこで、補助戦力となる軽戦闘機と組み合わせて空軍力を構成する「ハイ・ロー・ミックス」戦略が打ち出された。F16は、この戦略に沿って1975年に採用された戦闘機だ。小型・軽量の機体に大推力のエンジンを搭載、抜群の運動性と多くの兵器を搭載できる余裕が生まれた。エンジン1基の単発機だが、その分、価格が安く、調達が容易なため、現在は米空軍の保有する戦術機の半数以上を占めている。また、輸出用としても評価が高く、24カ国が採用、総生産機数は4000機を超えるベストセラーとなった。
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