1980年代に米国が導入した空軍のF16戦闘機やA10攻撃機、海軍のA6攻撃機、FA18戦闘攻撃機(初期型)、海兵隊のAV8B短距離離陸垂直着陸型戦闘攻撃機などが21世紀初頭に更新時期を迎える。そこで、これらの代替機を同一の原型機から開発、コストを大幅に削減しようという計画が持ち上がった。これが「統合攻撃戦闘機(ジョイント・ストライク・ファイター)」で、原型機はF35ライトニングⅡと名付けられ、2006年から量産型仕様の実証機が試験を続けている。まさに「究極の多用途機」と言えるが、対空戦闘能力はもちろん、対地攻撃能力、運用・整備のしやすさにも高いレベルが求められている。
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