米国がF22の生産中止を打ち出したことで、大ショックなのが航空自衛隊。FX(次期主力戦闘機)の最有力候補と考えていたからだ。2005-09年の中期防衛計画で7機を導入する予定だったが、米政府がF22を禁輸対象としていたため延期。生産打ち切り方針を受け、FX計画は根底から崩れてしまった。あきらめ切れずに輸出用としての生産継続を米政府に打診したものの、禁輸措置は解除されなかった。そのため、FXはF35に決定したが、制空戦闘機としての能力はF22の方が格段に高く、F35では物足りないとの意見もあった。ただ、F22の調達価格は安くても1機約250億円と見込まれていただけに、仮に輸入ができても、必要な数が揃えられたかどうかはわからない。
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