軍用機ミュージアム

Ｆ２２　格闘戦にも自信あり

英国・ファンボロー航空ショーで、旋回飛行中のＦ２２。昇降舵がなく、水平尾翼全体が動く全遊動式であることがよく分かる＝２００８年７月１４日撮影。【ＡＦＰ＝時事】

　Ｆ２２はステルス性を生かした遠距離戦闘だけでなく、視認目標に対する近距離格闘戦能力にも優れている。強力な２基のエンジンが生み出す高速を利用するのはもちろん、吸気不足によるエンストを起こしにくい機体形状やコンピューター制御のデジタル・フライ・バイ・ワイヤ方式の操縦装置によって高い機動性を発揮、組んずほぐれつのドッグファイトでも遅れを取ることはない。また、エンジンの排気口には推力変更ノズルが取り付けられ、速度や機体姿勢にかかわらず機首の方向を制御できる。近距離で敵戦闘機に格闘戦を挑まれれば、胴体上面に格納された２０ミリ・バルカン砲で受けて立つ。