5月21日から始まる裁判員制度を前に大津地裁は同17日、疑問や不安を少しでも解消してもらおうと、滋賀県彦根市の人気ゆるキャラ、ひこにゃんにも参加してもらい、イベントを開いた。
親子連れなど約50人が参加し、同制度に関する子ども向けアニメの上映や法廷見学などが行われた。
ひこにゃんが彦根城から法廷に駆け付けると、一斉に「かわいい」などと歓声が上がり、子どもたちと一緒に法廷内を見学。裁判員のいすに座るなどして記念撮影を終え、人気者のひこにゃんは足早に法廷を後にした。
裁判官ら法曹3者から説明もあり、参加者からは「法廷で話したことは記録として残るのか」などといった質問が出された。県内に住む女性(43)は「自分の意見を主張するというより、皆で話し合って決めていくということで安心した」と述べた。
大津地裁の飯田喜信所長は「催しを通じ裁判員制度への理解を深めてもらうだけでなく、裁判所が身近な存在になってくれれば」と話した。
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