(6)ソルトレークシティー五輪での不正採点疑惑
2002年ソルトレークシティー五輪のペアのフリーでの採点結果が、不正疑惑問題の発火点となった。ショートプログラム(SP)を1位で通過したロシアペアは細かなミスがあったものの優勝した。これに対し、SP2位からの逆転を目指したカナダペアは、ノーミスで滑り切ったにもかかわらずフリーでも2位となり銀メダルに終わったことから、米国・カナダのマスコミが不当判定だと騒ぎ始めた。
その後、フランス人審判が、フランス連盟会長からアイスダンスのある組を勝たせる代わりにペアではロシア組を勝たせるよう依頼されたと証言し、フィギュアスケートの採点方法そのものが問題視されるようになった。
これを受けて国際スケート連盟では採点方法の改革に本格的に着手し、従来の6点満点の採点方式から、審判の主観が入りにくい客観的指標を使った新採点方式の採用を決めた。新採点方式は04~05年シーズンから正式に採用されている。
新着
会員限定