JSPOスポーツ 2019年7月22日:時事ドットコム

JSPOスポーツ 2019年7月22日

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好敵手追い続けた24歳=小池9秒98、桐生に完勝
陸上DL

 【ロンドン時事】20日にロンドンで行われた陸上のダイヤモンドリーグ(DL)第10戦の男子100メートル決勝で、24歳の小池祐貴(住友電工)が日本歴代2位タイの9秒98(追い風0.5メートル)で4位に入った。同学年の桐生祥秀(日本生命)に先着。「ほぼ自分の思い描いた、現状での完璧な走りだった」と自賛した。
 決勝に進んだ9選手の中で自己記録は最も遅い10秒04。「ここで記録を出さないと世界で戦えない」と緊張感を高め、抜群のスタートを切った。60メートル付近まで先頭に立つ。リオデジャネイロ五輪銅メダルのドグラス(カナダ)に競り勝つなど、世界最高峰のレースで強豪と互角に渡り合った。
 小中学校の9年間は野球少年。北海道・立命館慶祥高で本格的に陸上を始めると、目の前には後に日本人で初めて10秒の壁を破ることになる桐生が立ちはだかった。慶大進学後は伸び悩み、桐生の背中が遠ざかる。それでも、「桐生と走って悔しさを感じられる同期が他にいるのか、という思いだけは捨てなかった」。
 昨年の日本選手権100メートル決勝。レース直後の電光掲示板で最初は桐生に先着したように表示され、「陸上人生で一番うれしかった」。結局、0秒01差で敗れて「初勝利」は幻に。今度こそ100メートル決勝のレースで完勝し、両拳を握った。
 走り終え、桐生から「9秒出たな」と声を掛けられ、「ほんとだ」と返したという。桐生の自己記録に並び、日本人3人目の9秒台選手に。「たまたま。お互いのタイミングでベストは出る」。追い掛け続けた存在と肩を並べた。2人のライバル物語はこれからも続く。(2019年07月20日)

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