伊藤、貫いた攻めの姿勢=進化示して連覇
全日本卓球
伊藤は2年連続の3冠に、喜びをかみしめた。「シングルスも優勝できてほっとした。年下の選手には負けたくないと思っていた」。勢いに乗る14歳の木原に力の違いを見せつけた。
カギは第1ゲームの10-11の場面。ゲームポイントを握った木原がタイムアウトを要求した。「相手は1ゲーム目を取りたい。攻めにきている。私も負けじと攻めた」。相手の心理を見透かし、強烈なフォアハンドを迷いなく打ち込み並ぶと、強気のレシーブ、サービスを続けて奪取した。
第2ゲーム以降は多彩なサーブで崩し、さまざまな回転を加えたレシーブを前後、左右に打ち分けた。第4ゲームを落としても第5ゲームできっちり修正。最後まで攻めの姿勢を貫いた。
進化も示した。世界で勝つには打倒中国勢は不可避。特にその対戦で重視されるのが第1ゲーム。以前は序盤に様子見する傾向があったが今は違う。回り込んでのフォアハンドのレシーブなど技術が向上し、戦術が増えた。日常の練習から意識面も改革し、その成果も連覇につながった。
東京五輪シングルス代表の狭き「2枠」は、2020年1月の世界ランキングを基準に決まる。「ランキングが大事なので1試合、1試合を大切に楽しみたい」。大舞台を見据え、意気込んだ。(2019年01月20日)