桐生、9秒98の快挙=日本勢初、10秒の壁突破
陸上100メートル
福井市の福井運動公園陸上競技場で9日行われた陸上競技の日本学生対校選手権男子100メートル決勝で、 桐生祥秀(21)=東洋大=が日本選手で初めて10秒の壁を破る9秒98(追い風1.8メートル)の日本新記録を樹立した。従来の日本記録は1998年12月のバンコク・アジア大会で伊東浩司がマークした10秒00で、19年ぶりに更新した。
68年にジム・ハインズ(米国)が史上初の9秒台をマークして以来、10秒の壁を破った選手は120人以上いるが、ほとんどが北中米やアフリカの黒人選手。アジア勢ではアフリカ出身でカタールに国籍を変更した2人と、2015年に9秒99を出した蘇炳添(中国)の計3人がこれまでに9秒台を記録している。
世界記録はウサイン・ボルト(ジャマイカ)が09年にマークした9秒58。日本陸上界にとって9秒台は長年の夢だった。
桐生は昨年のリオデジャネイロ五輪男子400メートルリレーで銀メダル、今年8月のロンドン世界選手権同種目で銅メダルを獲得。京都・洛南高3年時の13年4月に広島市で行われた織田記念で日本歴代2位の10秒01を記録して全国的な注目を集めた。15年3月に米国で行われたテキサス・リレーでは3.3メートルの追い風参考記録ながら9秒87をマーク。昨年6月に自身2度目の10秒01、今年は10秒04を2度記録し、9秒台到達へ期待が高まっていた。(2017年09月09日)