国立大生、世界へ挑戦
女子レスリングの木村安里選手
レスリング界に異色のヒロインが現れた。6月の全日本選抜選手権女子55キロ級で初優勝した木村安里(あんり)選手(群馬大3年)=写真=。現役国立大生として初めて世界選手権(7日開幕、米ラスベガス)代表に選ばれた。「初めてと聞いて、もっと頑張りたい気持ちになった」と大舞台を心待ちにしている。
群馬県邑楽(おうら)郡千代田町出身。4歳でレスリングを始め、中学時代に全国大会2位、群馬・西邑楽高時代は高校総体3位の実績を残した。強豪大学からも声がかかったが、教師になるとの目標を優先し、群馬大の教育学部に進んだ。
大学のレスリング部には、自分と1学年上の男子選手との2人しかいない。学業に追われて長時間の練習は難しいが、OBに頼んで早朝にスパーリングするなど工夫して実力を伸ばしてきた。「強い選手が多い大学だと、ここまで成長できるチャンスはなかったかもしれない。この環境が自分に合っている」。日本代表合宿では五輪3連覇中の伊調馨選手(ALSOK)と積極的に組み合い、高い技術を少しでも吸収しようと必死だ。
55キロ級は五輪で実施されない階級。「世界選手権で活躍できたら(五輪を狙って)階級を変更するかもしれない」と話す。伸び盛りの21歳は教師の夢だけでなく、さらに大きな夢を追う気持ちになっている。(2015年09月01日)