サニブラウン、200制す
高校総体=20秒82で初優勝=
全国高校総合体育大会第5日は1日、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場などで行われ、陸上男子200メートルは世界ユース選手権で短距離2種目をともに大会新で制したサニブラウン・ハキーム(東京・城西)が、向かい風1.5メートルの条件で20秒82を記録して初優勝した。100メートルでサニブラウンを下して優勝した大嶋健太(東京・東京)は、5位だった。
高校生同士の競い合いなら、勝って当然といった周囲の目がある。出遅れて、わずかの差を詰め切れなかったサニブラウンの100メートルは、ある種の驚きを持って受け止められた。粗削りな16歳には酷なのだが、200メートルで「失敗」は許されないような雰囲気があった。
緊張感をプラスに変え、スタートを決めた。カーブの走りも無難。「最後はばてた」と言いながらも、力の違いを見せつけるように抜け出し20秒82でゴールを駆け抜けた。
だが、慢心はない。桐生祥秀(東洋大)の大会記録20秒66を塗り替える目標があった。7月の世界ユース選手権を20秒34で快勝したばかり。現実味のある数字だっただけに、「タイムには満足していない」と派手に喜んだりはしなかった。
今大会は連日、気温30度を超える猛暑の中でリレーを含め3種目に出場。予選から決勝まで4日間で計9レースもこなし、疲労はピークだった。200メートル決勝は向かい風1.5メートルの厳しい条件でもあり「連戦で疲れがあった。暑さと風もあり、その中では頑張った方かな」と振り返る。こんな経験はきっと、将来への肥やしになる。
ウサイン・ボルト(ジャマイカ)ら超一流が集まる世界選手権が、22日に北京で開幕する。自身の代表入りも有力で、「出場できればボルト選手や世界トップの人たちと走りたい」。日本スプリント界の今後を担う逸材は、胸を高鳴らせている。(2015年08月01日)