お疲れさま、空前の延長戦―高校軟式野球
=崇徳と中京、50回で決着=
兵庫県明石市の明石トーカロ球場で31日に行われた第59回全国高校軟式野球選手権大会で、崇徳(西中国・広島)―中京(東海・岐阜)の準決勝が4日がかり、延長五十回の末に決着した。0―0が3日間続き、4日目は延長四十六回から再開。五十回表に中京が3点を挙げ、その裏崇徳は無得点。空前の大熱戦に終止符が打たれた。
中京の松井大河投手も崇徳の石岡樹輝弥投手も50イニングを一人で投げ抜いた。松井投手が709球、石岡投手も689球。試合後、グラウンドで互いの健闘をたたえ合い、石岡投手は「やっぱりすごいな。絶対優勝してくれ」と伝えた。
数時間後、松井投手は決勝の三浦学苑(南関東・神奈川)戦で四回、ピンチの場面でリリーフし、見事に切り抜けた。最後まで投げて優勝。石岡投手の激励に応えた。
中京の平中亮太監督は準決勝を終えた後、「勝負事なので勝ち負けはあるが、素晴らしい試合ができて幸せ」と感激。崇徳の中河和也監督も「いい経験をさせていただいた。やり切った」と充実感をにじませた。
敗れた崇徳の選手たちは、引き続き行われた決勝戦の序盤を、中京の応援席近くで観戦した。松井投手は「心強かった。あれだけ長い試合を戦い、親近感が強い」。前日に続き内野席を埋めた大勢の観客が、スタンドから引き揚げる崇徳ナインに温かい拍手を送った。(2014年08月31日)