卓球ニッポン、輝いた銀―女子
=エース石川にたくましさ=
5日に閉幕した卓球の世界選手権団体戦で、日本女子が1983年の東京大会以来、31年ぶりに決勝に進んだ。けがでエースの福原愛(ANA)を欠いた中、メンバー全員が持てる力を発揮しての準優勝。中でも若きエース石川佳純(全農)はのしかかった重圧をはねのけ、一皮むけた印象を強く残した。
1次リーグで抜群のチームワークを見せ、日本は2大会ぶりメダルへの弾みをつけた。2日目で森さくら(大阪・昇陽高)ら5選手全員が勝利を飾り、波に乗って5戦全勝。1人も敗れずに決勝トーナメントへと進んだ。
オランダとの準々決勝からは、一転して厳しい戦い。カットマンの石垣優香(日本生命)、ベテラン平野早矢香(ミキハウス)が勝負どころで踏ん張り、石川へとつないだ。準決勝の香港戦がハイライト。石川は先に2ゲームを奪われた2試合で、ともに逆転勝ちを収めた。「ここで負けられないと思った。精神的に強くなれた」と振り返る。
中国との決勝では世界ランキングのトップ選手に完敗したが、高いレベルのラリーは出色だった。村上恭和監督は「中国のスピードに付いていけるようになった。差は確実に縮まっている」と技術面での成長を請け合う。
隣に福原がいない初めての世界大会。自分から後輩に助言するなど、マイペースを通してきた石川にはリーダーの自覚が明らかに芽生えていた。「苦しい場面をチームで乗り越えられて自信になった。この経験を次に生かしていきたい」。たくましさを増した21歳がさらなる高みを目指す。(2014年05月06日)