JSPOスポーツ 2014年3月17日:時事ドットコム

JSPOスポーツ 2014年3月17日

20140317-photo1.jpg

鈴木、回転で金メダル―ソチ・パラリンピック

 【ソチ時事】ソチ冬季パラリンピック第7日は13日、アルペンスキー男子回転が行われ、座位で鈴木猛史(駿河台大職)が金メダルを獲得した。鈴木は滑降の銅メダルに続く、今大会2度目の表彰台。
つらい記憶の刻まれた日が、歓喜の記念日になった。追い続けた金メダルを手に入れたのは、チェアスキーを始めるきっかけになった事故と同じ日だった。
 暖かい昼の間に緩んだ雪面に、夜になると雨交じりの雪が降り、2回目はコースが荒れた。多くの選手が鋭いターンを避けて慎重に大きく回る中、1回目2位の鈴木は思い切ってポール近くに切り込んだ。「びっくりするくらい落ち着いて滑れた」。跳ねるチェアスキーを持ち前の安定した上体で支え、好タイムでゴール。直後に1回目1位のソコロビッチ(クロアチア)が転倒し、勝利を確信した。
 交通事故で両足の太ももから下を失ったのが小学2年生の3月13日だった。「やはり忘れられない日」。1年後にはチェアスキーを始め、ぐんぐん力をつけた。
 初出場の2006年トリノ大会、10年バンクーバー大会とも緊張で力を出し切れなかったという反省があった。だが、ワールドカップなどで結果を残し、自信をつけた今回は、最後まで平常心を失わなかった。
 チームメートに祝福された後、観客席を見つめ、「両親にメダルを掛けてあげたい」。ずっと声援を送り続けてくれた両親への思いがあふれた。(2014年03月13日)

  • TOPへ戻る
  • 次の写真

特集

コラム・連載