レッドソックスがア制覇―米大リーグ
【ボストン時事】米大リーグのプレーオフは19日、ボストンでア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第6戦が行われ、上原と田沢が所属するレッドソックス(東地区)がタイガース(中地区)を5―2で下し、対戦成績を4勝2敗として6年ぶり13度目のリーグ制覇を果たした。
3点リードの九回に救援した上原が1回を1安打無失点に抑えてセーブを記録。リーグ優勝決定シリーズを通算して1勝3セーブとし、同シリーズで日本選手として史上初めて最優秀選手(MVP)に選ばれた。
田沢は1―2の七回途中に救援し、打者1人を打ち取ってプレーオフ初白星。この裏の攻撃でビクトリノが逆転満塁本塁打を放ち、勝利投手となった。
レッドソックスは23日からのワールドシリーズ(7回戦制)で、ナ・リーグを制したカージナルスと頂点を争う。
上原、堂々のMVP
本拠地を埋めた4万人近いファンから「MVP、MVP」の歓声。掛け声に勢いを得るように最後の打者をフォークボールで空振り三振に仕留めると、上原(写真)は捕手と抱き合い、右手人さし指を天に突き上げた。「今の気分は最高としか言いようがない。こんなにできるとは思っていなかった」。抑えのエースとして歓喜の瞬間を導き、言葉に万感がこもった。
文句なしの最優秀選手受賞だった。6試合中5試合に救援して計6回を無失点に封じ、1勝3セーブ。試合終盤で失点が多かったタイガースとは対照的に、シリーズを通じ好投続きだったレッドソックス救援陣の中心となった。
1点差で勝った3試合とも最後を締めた。「吐きそうだった。シーズンとは違う緊張感がある。1点差や同点の場面ばかりだったので、しんどかった」と振り返るほど重圧を感じたが、ストライク先行の強気の投球を貫き、見事に役割を果たした。第6戦は3点リードで登板。「2点取られていいや」と最後は余裕のマウンドだった。
レギュラーシーズンから通算して81試合目の登板。大車輪の働きに「正直、怖いですね。ちょっと出来過ぎなので」と苦笑いするが、「あともう1回あるので、行ける所まで行く。アクセルを踏みっ放しでやる」とワールドシリーズへ意欲満々。レンジャーズに在籍した2年には出場できなかった頂上決戦に、今度は救援陣の大黒柱として堂々と乗り込む。(2013年10月20日)