吉川、初の五輪代表
陸上日本選手権
ロンドン五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権第1日は8日、大阪市の長居陸上競技場で行われ、女子1万メートルで吉川美香(パナソニック)が五輪参加標準記録A(31分45秒00)を突破する31分28秒71で初優勝を果たし、初の五輪代表に決まった。福士加代子(ワコール)が2位、絹川愛(ミズノ)が3位だった。
女子1万メートルの残り1000メートル。吉川は一気にギアチェンジした。前を行くトラックの第一人者、福士を抜き去ると、後は一人旅。それまでのペースに比べ、ラスト1周は10秒以上アップ。福士に追う力は残っていない。会心のレース運びで、初の五輪切符をつかんだ。
早々に福士との一騎打ちになった。五輪出場のためには勝つだけでなく、参加標準記録A(31分45秒00)を突破しなくてはならない。スパートのリミットを残り1000メートルに設定。「大満足です」と笑顔がはじけた。
前は1500メートルが主戦場だった。2006年から日本選手権で5連覇した実績を持つ。だが、世界で戦える可能性がより高い5000メートル、さらに1万メートルへと距離を伸ばし、五輪を目指すことに。スタミナを強化し、1500メートルで培ったスピードを最後に生かす練習を繰り返した。その成果を、大一番で発揮した。
写真は女子1万メートルを終え、手を取り合って笑顔を見せる優勝した吉川美香(左)と2位の福士加代子(2012年06月08日)