五輪争い、肩すかし=杉本と田知本愛、アピールできず
全日本女子柔道
全日本女子を指揮する園田隆二監督の一言が、肩すかしを食らった思いを物語る。「頭が痛い」-。ロンドン五輪78キロ超級代表の選考材料になる舞台だったが、代表を争う杉本、田知本愛とも「日本一」という明快なアピールができなかった。
杉本は山部との決勝で、自分から動けなかった。ともに右組みの相四つ。引き手十分を狙う相手に釣り手を抑えられ、苦しい柔道に。先に指導を受け、残り3分33秒で体落としを浴びて技ありを奪われると、巻き返す意地も見せられなかった。
このクラスでは小柄な身長165センチ。圧力をかわすため横への動きなどを練習してきたが、空回りした。「やっていることを試そうと思ったが、勇気を持って出せるようにしないと試合で使えない」。表情を曇らせた。
田知本も準々決勝で山部に1-2の旗判定で屈した。もともと苦手とする相手に慎重になり、技を出すのが遅かった。「自分自身に負けて、この結果になった」。印象の悪さは否めない。
五輪代表選考と無縁の山部とは重圧の違いがあったとはいえ、「負けた相手も同じだし、マイナスはあってもプラスはない」と園田監督。代表決着は5月の全日本選抜体重別。高いレベルで競り合う軽量級に比べ、物足りなさが漂った。(2012年04月15日)