JSPOスポーツ 2011年12月26日:時事ドットコム

JSPOスポーツ 2011年12月26日

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浅田選手、母への思い胸に=悲しみ乗り越え栄冠
全日本フィギュア

 25日に大阪府門真市のなみはやドームで行われたフィギュアスケートの全日本選手権で、女子の浅田真央選手(21)=中京大=が優勝した。9日に母の匡子さんが48歳の若さで亡くなったばかり。しかし、「スポーツ選手としてやるべきことができた」と日本一を争う舞台で涙は決して見せなかった。
 5歳でスケートを始めてから、練習場への送り迎えや演技へのアドバイスなど、匡子さんは競技生活を支えてくれた。遠征先のカナダで病状悪化の知らせを受けて急きょ帰国したが、成田空港で匡子さんが亡くなった知らせを受けると、涙が止まらなかったという。
 葬儀翌日の13日には練習を再開。「自分の夢に向かって、やるべきことをしっかりやることが、お母さんも喜んでくれること」との思いがあったからだ。観客からの、ひときわ大きな「真央ちゃん、頑張れ」の声援を背にフリーの演技に臨み、前日のショートプログラム2位からの逆転で優勝を勝ち取った。
 姉の舞さん(23)は自身のブログで、病床の匡子さんが「真央に弱っている姿を見せたくない」と語っていたことを明かした。病魔と闘いながら、最期まで娘を思いやった母。5度目の優勝の意味を問われた浅田選手は、「自分もすごくうれしい。(母も)喜んでくれると思います。一番近くにいるような感じがした」。親子の絆が、栄冠へ導いてくれたと実感している。(2011年12月25日)

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