チェコの名花、21年ぶり来日
=東日本大震災の被災地訪問が目的=
体操のオールドファンには懐かしい「オリンピックの名花」がやってくる。1964年東京、68年メキシコ五輪女子体操の個人総合連覇を含む7個の金メダルに輝いたチェコスロバキア(当時)のベラ・チャスラフスカさん(69)が世界体操東京大会開催を機に近く来日する。
チャスラフスカさんの来日は90年以来21年ぶり。昨年、在チェコ日本商工会主催の講演会があり、大好きな日本を熱く語ったことで、知人が日本招へいを計画。本人も「14回目の訪日になるが、今回が最後になるでしょう」と楽しみにしている。
チャスラフスカさんは68年、チェコスロバキア(現チェコ)の民主化運動(プラハの春)を支持、「二千語宣言」に署名したためメキシコ五輪参加が危ぶまれ、一時は山の中に隠れて練習したというエピソードの持ち主だ。
同五輪後も反体制を唱えていたため、不遇の時代を過ごしたが、89年に共産党体制が崩壊し、大統領顧問、チェコ・オリンピック委員会会長などを務め、同国のスポーツ界発展に寄与してきた。一時病魔に侵されたが、最近になって回復。昨秋には、日本とチェコの友好促進に貢献したとして、日本政府から「旭日中綬章」を授与された。
東日本大震災の被災地訪問が彼女のたっての願い。プラハでも個人的に義援金を集めているという。今回は仙台市で「被災住民を勇気づけたい」と心待ちにしている。
(写真は1964年10月、東京五輪女子体操で個人総合金メダルに輝いたベラ・チャスラフスカ選手(チェコ)のゆかの演技)(2011年09月20日)