鍛えた寝技で初制覇―金鷲旗高校柔道
=阿蘇「センスより努力」=
このほどマリンメッセ福岡で行われた柔道の金鷲旗高校大会女子で、阿蘇(熊本)が初優勝を遂げた。全国の強豪が顔をそろえ、台湾の1校を含む167校が出場した大会。かつて高校総体優勝経験もある同校だが、就任8年目の松岡静也監督(41)は「やっとこの大会で勝てた」と感無量だった。
勝負は団体戦(勝ち抜き5人制)で争われ、決勝は、昨年の高校総体準優勝の敬愛(福岡)と対戦。激戦で最大の武器になったのは地道に鍛えた寝技だった。先鋒(せんぽう)の今溝主将が後ろけさ固めでリードを奪い、中堅の吉村は縦四方固めなどで2人を撃破。昨年の高校総体78キロ級覇者の梅木も最後は寝技に持ち込み、合わせ技一本で大将戦を制した。
「うちは田舎の学校。(センスより)努力で何とかなる寝技に力を入れてきた」と同監督。日々の練習で立ち技に1時間かけたら、寝技には2時間を費やしたという。「(苦しくても)気持ちを崩さないような練習をしてきた。どうやったら寝技に入れるか、ビデオで研究してきた」と今溝。成果は存分に表れた。
東日本大震災の影響で3月の全国高校選手権が中止となり、金鷲旗を大きな目標にしてきた。熊本県の県立高校再編による学校統合で「阿蘇高校」の名で出場するのは今年が最後。優勝を決めた畳の上で、監督と選手が輪になって肩を組み、声を張り上げて校歌を歌った。(2011年08月04日)