「勇気与える全力プレーを」=津波被災の主将が宣誓
―夏の甲子園、宮城大会開幕=
夏の甲子園を目指す第93回全国高校野球選手権の宮城大会が9日、仙台市のクリネックススタジアム宮城で始まった。東日本大震災で大きな被害を受けた東北3県の地方大会では最初の開幕。真夏のような炎天下、開会式に先立ち、震災犠牲者への黙とうがささげられた。
開会式では、亘理町の自宅を津波で失った柴田高3年の佐藤裕次主将(18)=写真=が震災4カ月を前に、「いつまでも下を向いていては何も変わりません。勇気や感動を与えられるよう、全力プレーで正々堂々戦います」と力強く選手宣誓した。優勝旗の返還に続き、昨年準優勝し、津波で校舎や準優勝の盾が流された気仙沼向洋高には新たな盾が授与された。
被災した高校のうち、石巻高と石巻工高、宮城農高の3校が、震災支援への感謝のメッセージを記した横断幕を持って入場行進。スコアボードの大型モニターには、今春の選抜大会に出場した東北高を含む参加77校それぞれが震災復興への思いや大会への意気込みを寄せたメッセージが、行進に合わせて映し出された。(2011年07月09日)