滋賀県彦根市は9日、16日から予定していた東京五輪に出場するスペインのハンドボール女子代表の事前合宿の受け入れを中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で選手団の受け入れに必要となる医療体制の確保が困難なことが理由。
市は16日から22日まで、選手や監督、コーチら計約20人の事前合宿を受け入れる予定だった。スペインの競技団体と協議し、選手団は直接選手村に入ることになったという。市内の小中学生による応援動画の送付などで交流を継続する。
彦根市の和田裕行市長は「選手らに直接会えず残念だが、活躍を心からお祈りする。市として全力で応援し、引き続きスペインとの交流を継続したい」とのコメントを発表した。
三日月大造知事は「直前に中止せざるを得なくなり、大変残念。五輪での活躍を大いに期待するとともに、チームとの交流を彦根市と進めたい」とのコメントを出した。
県によると、各国の事前合宿は当初5市で予定されていた。甲賀市と米原市が受け入れを断念する一方、大津市と守山市では受け入れに向けた準備が進んでいるという。