長野県伊那市は28日、東京五輪の事前合宿で、市がホストタウンを務める東ティモールの選手団を受け入れると発表した。期間は7月13~20日。受け入れる選手は陸上が男子1人、競泳が男女で2人。指導者ら関係者を含めると来日するのは11人という。
11人は新型コロナウイルス対策として、全員が新型コロナワクチンを接種した上で入国し、毎日PCR検査を受ける方針。
当初は、市民と選手団の交流イベントを予定していたが、新型コロナの影響で断念した。宿泊先のホテルでは、フロアを貸し切るなどし、市民との接触を避けるという。
市スポーツ課によると、市と東ティモールは、同市出身で初代東ティモール大使の北原巌男さんを通じ関係を築いてきたという。市は2月、東ティモールの五輪パラリンピック委員会と事前合宿に関する協定を締結。受け入れに向けて調整を進めてきた。
市は東ティモールのパラリンピック選手団も受け入れる予定だったが、同国がパラ大会への参加を辞退したため、実現しないことになった。