
東京五輪・パラリンピックでカナダのホストタウンに登録されている岐阜県は、ビデオ会議システム「ズーム」によるカナダパラアスリートとの意見交換や、インスタグラムを使った交流を続けている。
このほど、カナダパラ陸上で今後活躍が期待されるマディソン・ウィルソン・ウォーカー選手(24)と岐阜大学の学生5人が意見交換をした。お互いの普段の生活や休日の過ごし方、好きな食べ物といった話に始まり、日本人のイメージや伝統文化について盛り上がった。
マディソン選手は「1回も日本に行ったことないが、日本のみんなと話したことで、日本のことを知ることができて、楽しい時間だった」と振り返った。岐阜大の東原結梨奈(20)は「カナダのパラアスリートと話すということで緊張したが、フレンドリーな方で、年も近く、とても話しやすかった。これからもマディソン選手を応援したい」と話した。
こうした意見交換の内容や、県とカナダそれぞれの観光名所、岐阜大生がカナダのカフェを紹介する投稿などを5月下旬から県公式インスタグラムに「#GifuCanada」で掲載している。
県のほか、県内10自治体がホストタウンとなっているが、岐阜市や下呂市など計4市では一部の国の事前合宿が中止となった。
地域スポーツ課の伊藤泰啓主査は「五輪や事前合宿がどうなるかわからないときだからこそ、交流を積み重ね、相手との絆を深めることが必要だ」と力を込める。