長野県上田市が、東京五輪中国女子代表7人制ラグビーチームの事前合宿の受け入れを見送ったことが、市への取材でわかった。中国と連絡が取れず、組織委員会に事前合宿の合意書を提出できなかったことなどから中止の判断を下した。
市は2016年12月に県などと共同で中国のホストタウンに登録。その後、中国からラグビーチームの合宿先を探していると県に打診があり、19年に市が菅平高原にて受け入れる方向で調整を始めた。
市によると、東京五輪が延期となる以前の20年2月、中国から合宿中止の連絡があったが、東京五輪が延期となったため、受け入れの再調整を進めていた。
市は県を通じ、中国の事前合宿参加の意向を確認していた。だが、複数回の連絡にも返事がなく、5月31日の合意書提出期限に間に合わなかったため、6月1日に県に受け入れ中止の旨を伝えた。
担当者は「市民交流なども視野に入れて進めてきたので残念。中国から正式な回答が欲しい」と話した。