
新潟県加茂市で11日から、2020年東京五輪に向けたロシアの男女体操チームの事前合宿が始まった。歓迎セレモニーも同日開かれ、藤田明美加茂市長、地元保育園の園児らが出迎えた。合宿は29日まで行われ、17日までは一部公開練習を行う。
セレモニーでは市長があいさつし、「体操強豪国のロシア男女体操チームの皆さんをお迎えできることを心より歓迎申し上げたい。選手の皆さんが、秋の選手権大会や来年の東京五輪で、最高のコンディションで素晴らしい成績を収められることをお祈りする」と述べた。
セレモニー後、選手らは練習会場に移り、公開練習を行った。練習後、昨年の世界選手権で個人総合金メダルを獲得したダラロヤン・アルトゥール選手は「一番驚いたのは、皆さんのいい歓迎を受けたこと。努力して練習して、金メダルが取れるように頑張る」と話した。

同市が合宿地に指定されたのは2017年8月。ロシア体操チームのヘッドコーチらが国内3カ所を視察した上で選定。同市は、事前合宿の受け入れに当たり、実際に東京五輪で使用される器具を導入するなど準備を進めてきた。
同市は2019年1月、ロシアのホストタウンに登録されている。
〔同市にある加茂山公園は、全国有数の「ユキツバキ」の群生地。「桐たんす」が有名〕