
2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、デンマークなどのホストタウンに登録された長野市は、子どもたちが広い視野を持てるよう国際交流を進めている。13日から22日まで同国の競泳チームが市内で合宿を実施し、小学校を訪問した。
市は今年1月、同国の水泳連盟と覚書を締結。今年から21年までに開催される五輪や世界水泳などの事前合宿を市内で実施し、国内移動や練習施設などの経費を市が負担する。児童生徒らと選手の交流実施も内容に含まれている。

選手らは14日、市立安茂里小学校を訪れ高学年142人と交流した。児童は歌や安茂里地区の伝統的な踊り「安茂里甚句」を披露。途中からは選手も参加して交流を楽しんだ。
市役所も訪問し、デンマークの国旗を手にした大勢の職員に迎えられた。加藤久雄市長は、選手らが合宿で使用している施設が98年の長野冬季五輪でアイスホッケーの会場だったことに触れ、「ここで皆さんを迎えることができて心から嬉しく思う」と挨拶した。

21日には選手が長野市内の小中学生を招いて水泳教室を行う。デンマーク側の提案で実現。スポーツ課は選手との交流について「子どもたちの将来の夢につながる貴重な機会を設けることができる」と期待している。
〔長野市はデンマークと中国のホストタウン。98年冬季五輪の開催地。善光寺が観光名所〕