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車いすバスケ通して交流=豪選手団が小学校訪問―大阪市

2018/11/01

※記事などの内容は2018年11月1日配信時のものです

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女子車いすバスケットボールの豪州選手団と交流する小学生(大阪市提供)

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、オーストラリアのホストタウンに登録されたのが大阪市。毎年2月に市内で開催する国際女子車いすバスケットボール大会に、同国選手団が参加している縁があった。同国のメルボルン市と姉妹都市関係にあることも後押しした。障害者スポーツをきっかけにした交流が進んでいる。

 ホストタウンとして市は、女子車いすバスケ選手との交流を目玉に位置付けている。大会には、両国の選手団が毎年参加。これに2カ国が加わり、4カ国の強豪チームによる激しい戦いが繰り広げられる。19年2月には日本、オーストラリア、英国、オランダの参加が決まっている。

 地域住民と選手団との交流、車いすバスケや障害者スポーツの体験を通じて、国際親善と障害のある人に関する理解を高める狙いがある。大会には地域住民も多く観戦に訪れ、車いすに乗った選手同士の躍動感あふれるプレーに声援を送っている。

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車いすバスケットボールを選手と一緒に体験する小学生(大阪市提供)

 選手団が小学校を訪問し、児童と交流。市スポーツ課によると、アスリートに児童が直接質問する機会もあり、より深く車いすバスケを知る機会になり、毎年訪問を希望する小学校が殺到するほど人気だ。

 大阪市には障害者スポーツに取り組んできた歴史もある。1974年に全国初となる障害者がスポーツを通して体力をつけ、社会参加する機会を増やそうと、室内プールや屋外競技場のある「長居障がい者スポーツセンター」を開設。障害者と市民が日常的にスポーツを通して交流してきた。これが国際的な車いすバスケ大会の開催にもつながっている。

 市は他に、競技施設の改善にも取り組んだ。車いすバスケの試合をより臨場感をもって楽しめるように、会場の市中央体育館には大型映像装置を設置している。

 関西では五輪終了後の21年には生涯スポーツの祭典といわれる「関西ワールドマスターズゲームズ」が予定されており、スポーツイベントが目白押し。大阪市は車いすバスケという障害者スポーツをきっかけに、五輪後も見据えてオーストラリアとの交流拡大に動いている。

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