特集:依存症からの回復を目指して 特集1―②
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 病院などで治療を受けて身体からアルコールを完全に抜いても、その後が極めて重要になる。脳内にいわゆる「快楽を求める回路」が残っており、「一口飲酒すれば、また元の状態に戻ってしまう」ためで、やめ続けることが不可欠だ。


 断酒会は、飲酒をやめ続けるための自助グループとして運営されており、例会は言いっぱなし、聞きっぱなしが原則。「同じ経験をした人の話を聞くことが一番の薬になる。聞くことによって自分はどうだったかを考え、依存症だった自分を見つめ直せる」というのが、今回の例会参加者の言葉だ。

 また、話すこと自体が依存症の人にとって大きな助けになる。「依存症だと知られるとレッテルを貼られ、社会から排除されてしまう。カミングアウトもできず、孤立してしまう」のが日本社会の実情。周りに隠しながら飲酒を続け、依存症に陥ってしまう。「話すことで気が楽なる」のだが、それさえできないのだ。


 前園さんは「本当は周りの友人や会社の仲間に言えた方が楽になる。日本は依存症の方への配慮、回復を助ける環境が整っていないと思う。『頑張ってね』と応援してくれる人、やめていることを『すごいね』と励ましてくれる人がいると、依存症の方も前向きになれる」と語り、依存症をめぐる社会環境や周囲の意識変化の重要性を訴えた。

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