冬季五輪 競技説明 フリースタイルスキー:2018平昌(ピョンチャン)五輪・パラリンピック

競技説明

フリースタイルスキー

フリースタイルスキー

フリースタイルスキー

 アルペンスキーがスピードを競うのに対し、フリースタイルスキーは基本的にターン、エアなどの技術を競う。スキー用具の進化とともに、競技として発展した。五輪では1992年アルベールビル大会から正式種目に加わった。男女ともモーグル、エアリアル、ハーフパイプ、スキークロス、スロープスタイルの各種目が行われる。


【競技フォーマット】

▽モーグル

 コブが連続した急斜面を滑り降り、途中2カ所のエア(ジャンプ)で演技を行う。ターンとエアを採点し、タイムによる得点を加えた合計で順位を決める。満点は100点で、得点構成はジャッジ5人によるターン60%、同2人のエア20%、タイム20%。

 競技方式は予選(2段階)と決勝(3段階)で、各段階で選手は1回滑る。

 予選1回目では10位タイまでの選手が直接決勝に進出。さらに残りの選手で予選2回目を行い、1回目進出を含め計20選手が決勝に進む。

 決勝1回目では上位12選手が勝ち上がり、決勝2回目の上位6選手が最終の決勝3回目に進む。予選の得点は決勝には持ち越されない。

 同点の場合はターンの得点、難易度を除いたエアの得点、タイムなどの順に比較して順位を決める。


▽エアリアル

 キッカーと呼ばれる反り返ったジャンプ台でストックを使わずにジャンプし、空中での技や高さなどを競う。5人のジャッジがエア、フォーム、着地を計10点満点で採点し、それぞれの要素で最高と最低を除いた3人のジャッジの合計点に難易度を掛けたものが得点となる。得点比率はエアが20%、フォーム50%、着地30%。

 競技方式は予選(2段階)と決勝(3段階)で、各段階で選手は1回滑る。

 予選1回目では6位タイまでの選手が直接決勝に進出。さらに残りの選手で予選2回目を行い、1回目進出を含め計12選手が決勝に進む。

 決勝1回目では9位タイまでの選手が勝ち上がり、決勝2回目の6位タイまでの選手が最終の決勝3回目に進む。


▽スキークロス

 ジャンプやウエーブと呼ばれる連続した起伏、バンクと呼ばれる角度の付いたカーブセクションなどが設置されたコースを滑る。タイムによりトーナメントのシード順を決める予選は全選手が1人で滑るが、4人ずつの対戦形式で争う1回戦から決勝まではコース取りなど駆け引きが重要となる。1回戦以降は各レース上位2選手が次のラウンドに進出する。5~8位決定戦も行われる。


▽ハーフパイプ

 前回ソチ大会から採用された。平均幅18~20メートルの半円筒状のコースで両側の壁を往復しながら演技し、ジャンプの高さや回転技、着地などを5人の審判が1人100点満点で採点し、平均点が得点となる。予選は2回、決勝は3回滑り、それぞれ最も高い得点が採用となる。予選の上位12人が決勝に進む。


▽スロープスタイル

 前回ソチ大会から採用。前半はジブと呼ばれるレール状のアイテムなど、後半にはジャンプ台がそれぞれ3つ設置されたコースを滑り、技や演技を競う。5人の審判が1人100点満点で採点し、平均点が得点となる。予選は2回、決勝は3回滑り、それぞれ最も高い得点が採用となる。予選の上位12人が決勝に進む。スキーは前後両方向に滑走可能な形状になっており、後ろ向きからのジャンプもある。【時事通信社】

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