ノルディック複合
ジャンプと距離(クロスカントリー)を組み合わせた競技。ジャンプの瞬発力と距離の持久力の両方が要求されることから、勝者は「キング・オブ・スキー」とたたえられる。競技はグンダーセン方式で行われ、前半ジャンプの得点差をタイム差に換算し、トップの選手以降はタイム差に応じて後半距離をスタートする。
【競技フォーマット】
▽個人戦(ラージヒル、ノーマルヒル、ともに後半距離10キロ)
①前半飛躍
試技飛躍1回を行った後に、本番飛躍1回。スタートは直近のW杯ランク下位から。
②後半距離
前半飛躍の得点をタイム差に換算して(1点=4秒、15点=1分)、飛躍首位の選手からスタートする。ゴール順が最終順位となる。フリー走法。
▽団体戦(ラージヒル、後半リレー20キロ=5キロ×4人)
1チーム4人が出場。
①前半飛躍
試技1回の後、本番飛躍1回を行う。試技、飛躍ともに第1グループから第4グループの順に飛ぶ。グループ内は直近のW杯国別ランク下位の国の選手から順に飛ぶ。
②後半リレー
各国の第1走者から最終走者まで、1周2.5キロのコースを1人2周ずつ。前半飛躍の総得点(4人分)をタイム差に換算(1点=1.33秒、1分=45点)、飛躍首位のチームからスタートする。ゴール順が最終順位となる。ジャンプの得点差が大きい場合、繰り上げスタートが行われる。フリー走法。
※同着の場合
前半飛躍で同点の場合は、後半距離で同時スタート。後半距離で同着ゴールとなった場合は写真判定。写真判定で決着がつかない場合は同着とする。
◆飛躍の得点
前半飛躍の得点は、飛距離点+飛型点±ウインドファクター(風補正点)±ゲートファクター(スタート位置補正点)で決まる
①飛距離点=基準点のK点を60点として、K点との飛距離差を加点または減点する。ラージヒル(平昌はK点125メートル)は1メートルにつき±1.5点。ノーマルヒル(平昌はK点98メートル)は1メートルにつき±2.0点。飛距離は0.5メートル刻みで測定。
②飛型点=飛型審判5人が20点満点で採点。最低点と最高点を除いた3人の点数を合計する。
③風補正点=追い風なら加点、向かい風なら減点する。2016~17年シーズンの平昌でのワールドカップ(ラージヒル)では、風速毎秒1メートルにつき向かい風で-9.36点、追い風なら+11.32点で計算された。
④スタート位置補正点=スタート時のゲート(ゼッケン1番のスタートゲート)を基準に、ゲートを下げたら加点、上げたら減点。点数はジャンプ台によって変わり、2016~17年シーズンの平昌でのワールドカップ(ラージヒル)では、ゲート位置1メートルにつき±7.56点だった。【時事通信社】
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