冬季五輪 競技説明 ジャンプ:2018平昌(ピョンチャン)五輪・パラリンピック

競技説明

ジャンプ

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 急斜面を滑り降りて空中に飛び出し、飛距離、飛行姿勢と着地の美しさを競う。屋外での競技のため、風向きや降雪など天候に左右されることがある。前回ソチ大会から女子が正式種目となった。ラージヒルやノーマルヒルなど、ジャンプ台の大きさはそれぞれ異なる。

 日本は1972年の札幌五輪の70メートル級(現行のノーマルヒルに相当)で笠谷幸生、金野昭次、青地清二が金、銀、銅のメダルを独占。この「日の丸飛行隊」の活躍は大きな感動を呼んだ。

【競技フォーマット】

▽女子

 ノーマルヒルで行われる。

 予選は行われない。試技を1回行った後に飛躍1回目。試技、1回目ともに直近のW杯ランキング下位からスタート。2回目は1回目成績の逆順位でスタートし、2回の合計得点で順位を決める。


▽男子(ノーマルヒル、ラージヒル)

 まず、予選を実施し、本戦は50人で争われる。1カ国・地域の出場は4人まで。

 ①予選

 試技1回を飛んだ後、1回の飛躍で決める。スタートは直近のW杯ランク下位から。

 ②本戦

 試技を1回行った後に飛躍1回目。試技、飛躍1回目ともに直近のW杯ランキング下位から50人がスタート。上位30人が飛躍2回目に進む。2回目は1回目成績の逆順位でスタートし、2回の合計得点で順位を決める。


▽男子団体(ラージヒル)

 1チーム4人が出場。

 予選は行われない。試技を1回行った後に飛躍1回目。試技、1回目ともに第1グループから第4グループの順に飛ぶ。各グループは直近のW杯国別ランク下位の国の選手から順に飛ぶ。1回目を終え、4選手の合計点の上位8カ国が2回目に進む

 2回目は、第1グループから第3グループまでは試技・本戦1回目と同じくW杯国別ランク下位国から飛ぶ。第4グループのみ第3グループ2回目終了時点の合計点(7人分の合計点)が低い国から順に飛ぶ。


◆飛躍の得点

 得点は飛距離点+飛型点±ウインドファクター(風補正点)±ゲートファクター(スタート位置補正点)の2回の合計。2回目に進めなかった選手は1回の合計が最終得点となる。

 ①飛距離点=基準点のK点を60点として、K点との飛距離差を加点または減点する。ラージヒル(平昌はK点125メートル)は1メートルにつき±1.8点。ノーマルヒル(平昌はK点98メートル)は1メートルにつき±2.0点。飛距離は0.5メートル刻みで測定する。

 ②飛型点=飛型審判5人が20点満点で採点。最低点と最高点を除いた3人のジャッジ点数を合計する。

 ③風補正点=追い風なら加点、向かい風なら減点する。計算式はジャンプ台によって変わる。2016~17年シーズンの平昌でのワールドカップでは、男女ともノーマルヒルが風速毎秒1メートルにつき向かい風で-8.00点、追い風なら+9.68点で計算された。

 ④スタート位置補正点=本戦開始時のゲートを基準に、ゲートを下げたら加点、上げたら減点。計算式はジャンプ台によって変わり、2016~17年シーズンの平昌でのワールドカップ(ラージヒル)では、ゲート位置1メートルにつき±7.56点だった。【時事通信社】

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