スピードスケート
第1回冬季五輪から実施されている。1998年長野五輪直前にスケート靴のかかと部分から刃が離れる「スラップスケート」が急速に広まり、以来、記録が飛躍的に向上した。
【実施種目】
男子=500メートル、1000メートル、1500メートル、5000メートル、10000メートル、マススタート、団体追い抜き
女子=500メートル、1000メートル、1500メートル、3000メートル、5000メートル、マススタート、団体追い抜き
【競技フォーマット】
▽個人種目
レースは2人1組で実施し、ランキング、持ちタイムなどに基づいて組み合わせを決める。ただし、第1組は1人で実施する場合がある。500メートルは長野五輪以降、イン、アウト両方のレーンから2レースを滑り、合計タイムで争っていたが、平昌五輪からは1回勝負に戻る。
1周400メートルのダブルトラック。内側と外側の異なるスタートレーンからスタートし、交差区域(バックストレート)に達するごとに内側と外側のレーンを交換して滑走する。交差区域では外側レーンからの選手に優先権がある。
タイムは1000分の1秒まで計測した上で、1000分の1秒以下を切り捨てる。100分の1秒までで同タイムの場合は1000分の1秒まで表示して、順位を決める。
▽マススタート
ワールドカップでは2014~15年シーズンから実施。平昌五輪で新種目となった。
1周400メートルを16周し、4周通過(4周、8周、12周)ごとに上位3人に付与される中間ポイント(5、3、1点)と、ゴール順位の最終ポイント(60、40、20点)の合算で順位が決まる。ただし、最終ポイントの割合が高いため、最終的に1-3着でゴールした選手が1-3位となる。
4位以下は中間ポイントによって順位が決まり、ポイントのない選手はフィニッシュ順となる。個人種目ではあるが、同一国内の選手が戦略やレース展開に応じて協力し合う駆け引きも見もので、団体戦の要素もある。
▽団体追い抜き
チームパシュートとも呼ばれ、ワールドカップなどでは2004~05年シーズンから採用。06年トリノ五輪から正式種目に加わった。出場は8カ国。2チームがリンクのホーム、バック各サイドから同時にスタート。各チームの3人が同時に滑って争い、3人目の選手がゴールラインを通過したタイムがそのチームの記録となる。
1周400メートルを女子は6周、男子は8周。1回戦はタイムで競い、上位4チームが準決勝へ進む。準決勝からは対戦勝ち抜き方式。各国は4人の登録選手を入れ替えながら戦うことができる。【時事通信社】
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