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2015年12月02日
東京スカイツリー(東京都墨田区)は2日、12月から来年4月まで実施する落雪対策を発表した。サービス開始後4回目の冬を迎え、経験の蓄積により考案した雪払い器具を新たに導入。天望デッキの屋上、地上375メートルで除雪のデモンストレーションを披露した。
東京スカイツリーは建設中を含め、落雪による物損事故は過去7度。人身事故はないが、ベランダ屋根の破損や自動車天井のへこみなどが発生している。自然現象である着雪・落雪を完全に防ぐことは難しいが、近隣住民や利用者の安全を考慮し、対策を続けている。
今冬は、昨季に引き続き、ツリー最上部に位置するゲイン塔の外周に、雪塊飛散を防止するネットを設置するほか、67台に及ぶ監視カメラでの状況把握や展望エリアのガラス面を暖め着雪を防ぐ対策を実施する。効果を上げてきた人手による雪払いはさらに強化し、補助器具を3種類追加。より広い範囲での除雪に臨む。
昨年12月から今年4月まで、11回の雪払いを実施。50人がかりで対応したこともあった。夜間の降雪が予測された場合は、事前に人員を調整。朝から作業に入るとともに、周辺の警備を行い、近隣の幼稚園へも連絡した。この結果、物損事故は1件も発生しなかったという。【時事ドットコム編集部撮影】【トレンド動画一覧へ】
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