〔NY金〕小反落、1977.20ドル=週間では0.38%高(9日)
【ニューヨーク時事】週末9日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、新規の手掛かり材料難の中を小反落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.40ドル(0.07%)安の1オンス=1977.20ドル。週間では7.60ドル(0.38%)上昇した。
新規の手掛かり材料難の中、前日の上げの反動から利益確定や持ち高調整の売りが先行。相場は一時1970ドル割れを試したが、安値拾いの買いや週末要因の買いが入りやすく、下値は限定的だった。
米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策会合を来週13~14日に控え、利上げ見送りが有力視されていることが、利子を生まない資産である金の支援要因。金の保有に伴う機会費用の損失が和らぐとの期待が売りを抑えたもようだ。
CMEグループのフェドウオッチによると、市場は政策決定を巡り、FRBが6月金利を据え置いたあと、7月会合で再び利上げに踏み切る可能性を5割程度織り込んでいる。足元のインフレ動向を見極めたいとの思惑から、市場の関心は政策結果発表前日の13日に公表される5月の米消費者物価指数(CPI)に向いている。(2023/06/10-04:04)