図解
※記事などの内容は2019年7月16日掲載時のものです
長崎県の五島列島と対馬には20日、強い雨を降らせる雲が南海上から次々と押し寄せた。台風5号からの湿った空気と、太平洋高気圧の縁を回った空気が合流し、雨雲が連なる「線状降水帯」を形成したとみられる。
気象庁によると、東シナ海を北上してきた台風5号からは、非常に湿った空気が南西の風として流れ込んだ。一方で太平洋高気圧の縁を回り込むように、南や南南東からも湿った空気が流入。両者は九州の西海上で合流し、大雨をもたらす活発な雨雲が南北に連なった。
通常であれば雨雲は徐々に東へ流れるが、発達しつつあった高気圧に阻まれたため、線状降水帯は五島列島や対馬の上空で停滞。長時間にわたって降り続き総雨量が増え、24時間で300ミリを超える大雨となった。
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