図解
※記事などの内容は2019年7月3日掲載時のものです
九州を中心に大雨をもたらした梅雨前線は、長期間にわたり西日本や東日本に停滞し続けた。さらに3日には、熱帯低気圧からの湿った空気と上空の寒気が流れ込んだことで、一段と活動が活発化した。
気象庁によると、日本の南海上には6月末から太平洋高気圧が張り出し、梅雨前線の南下を阻み続けた。前線の北側にある、太平洋高気圧とは性質が異なる冷たく乾いた空気との間に挟まれたことが、停滞が長引く原因となっている。
3日ごろには、西日本の上空約5500メートル付近に寒気が流入。前線周辺の大気の状態は非常に不安定となり、強い雨を降らせる雨雲が発達しやすくなった。
さらに、台湾付近で天気図から消えた熱帯低気圧が、非常に暖かく湿った空気を残し、東シナ海上でも活発な積乱雲が形成された。これらの雨雲が次々に九州に近づき、1時間に80ミリ超の猛烈な雨をもたらすことになった。
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